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村上春樹的海外サッカー

 「何となくクリスタンバル」ではありません。

23 名前: 投稿日:03/02/18 03:33 ID:yz4F2+sG
「ベナブルズ君、グラスもう一個持ってきてくれない?」
「いいですよ。でも何するんですか?」
「これから二人でリーズのお葬式するのよ」
リズデイルさんは言った。「淋しくないやつを」

リズデイルさんはまずマネージャーの「オリアリー」をとても綺麗に静かに弾き出した。

「さて、酔っ払っちゃう前に何人売れるかな。ねえ、
 こういうお葬式だと淋しくなくていいでしょう?」

リズデイルさんはプレーヤーに移り、「ファーディナンド」を売り、「ロビーキーン」を売り、
「ファウラー」を売り、「ダクール」を売り、「ボウヤー」を笑いながら売り、
「ウッドゲイト」を売った。僕はマッチ棒を七本並べた。

「七人」とリズデイルさんは言ってワインをすすり、煙草をふかした。
「この人たちはたしかに人生の哀しみとか優しさというものをよく知っているわね」
80 名前:|∀・)feat.コメルツ 投稿日:03/02/21 22:27 ID:zYAtPTZB
「…でもCLはスペインとイタリアとの戦いなの。イタリアが、スペインからビッグイヤーを奪い返そうとしているの。
どちらが本当に正しい側なのか、日本人のファンには、なにがなんだか途中でわからなくなってしまう。
バルサの11連勝、ベカームの顔の傷、ユーベの集団インフルエンザ。
もちろん最後にはイタリアはビッグイヤーを手にいれ、
バルサは2部落ちで、スペインたちは地獄に落ちるわけだけれど…」

マンUはそう言ってから、指先でグラスの縁を軽くなぞった。
「でも、あなたたちはリーグ戦は低迷してるし、CLも勝ち目がなさそう」
 





「・・・・・オレ達にはコッパ・イタリアがあるさ・・・」
ローマはつぶやいた。
157 名前: 投稿日:03/02/28 18:05 ID:dC0Hvm1z
「だから僕としてもサネッティさんに幸せになってもらいたいんです」
とエムレはちょっと赤くなって言った。「でも不思議ですね。あなた
みたいな選手ならどのチームに行っても幸せになれそうに見えるの
に、どうしてまたよりによってモラッティさんみたいな人とくっついちゃ
うんだろう?」
「そういうのってたぶんどうしようもないことなんだよ。自分ではどうし
ようもないことなんだよ。モラッティさんに言わせれば、そんなこと君
の責任だ。俺は知らんってことになるんだろうけどね」
「そう言うでしょうね」とエムレは同意した。
「でもね、エムレ君。僕はそんなに頭のいい選手じゃないんだ。僕は
どっちかって言うと馬鹿で古風な選手なんだよ。システムとか責任
とか、そんなことどうだっていい。練習して、好きなチームで毎週プレ
ーして、たまに勝てればそれでいいんだ。それだけなんだ。僕が求め
ているのはそれだけなんだよ」
「モラッティさんが求めているのはそれとは全然別のものですよ」
「でも人は変わるよ。そうだろ?」とサネッティさんは言った。
「オーナーになってセリエAの荒波に打たれ、挫折し、大人になり・・・
ということ?」
「そう。」
「それは普通の人間の話です」とエムレは言った。「普通の人間だった
らまあそういうのもあるでしょうね。でもあの人は別です。あの人は我々
の想像を超えて金を持っている人だし、毎年毎年選手補強をしてるん
です。そして結果が出なければもっと無駄な投資をしようとする人なん
です。他人にうしろを見せるくらいならナメクジだって食べちゃうような人
なんです。そんな人間にあなたはいったい何を期待するんですか?」
「でもね、エムレ君。今の僕は待つしかないんだ」とサネッティさんは
テーブルに頬杖をついて言った。
「そんなにモラッティさんのこと好きなんですか?」
「好きだよ」とサネッティは即座に答えた。
165 名前: 投稿日:03/03/01 15:54 ID:pe7fait5
「不思議な人みたいだね」とアジャラは言った。
「不思議な男だよ」とサネッティは言った。
「でもそのオーナーのこと好きなのか?」
「よくわからないね」とサネッティは言った。「でもたぶん好きというん
じゃないだろうな。あの人は好きになるとかならないとか、そういう
範疇の存在じゃないんだよ。そして本人もそんなのを求めてるわけ
じゃないんだ。そういう意味ではあの人はとても正直な人だし、胡麻
化しのない人だし、非常にストイックな人だね」
「そんなに沢山選手を獲得してストイックっていうのも変な話だね」
とアジャラは笑って言った。「何人獲得したんだって?」
「たぶんもう八十人くらいは行ってるんじゃないかな」とサネッティは
言った。「でも彼の場合は獲得した選手の数が増えれば増えるほど、
そのひとつひとつの選手獲得の持つ意味はどんどん薄まっていくわけ
だし、それがすなわちあのオーナーの求めていることだと思うんだ」
「それがストイックなのか?」とアジャラが訊ねた。
「彼にとってはね」
アジャラはしばらくサネッティの言ったことについて考えていた。「その
人、俺よりずっと頭がおかしいと思うな」とアジャラは言った。
「僕もそう思う」とサネッティは言った。「でも彼の場合は自分の中の
歪みを全部カネで解決しちゃったんだ。ひどくオイルマネーを持っている
人だからね。あの人をアルゼンチンに連れて行ってみなよ。二日で出て
いっちゃうね。この選手も買える、あの選手も買える、うんうん全選手もう
獲得したってさ。そういう人だよ。そういう人は世間では尊敬されるのさ」
「きっと俺、頭悪いんだな」とアジャラは言った。「インテルのことまだよく
わかんないもん。バレンシアのことがよくわかんないように」
「頭が悪いんじゃなくて普通なんだよ。僕にもインテルのことでわからない
ことはいっぱいある。それが普通の人だもの」
257 名前: 投稿日:03/04/27 14:44 ID:S3oojQoV
あるいはヴァレンシアは負けるかもしれない。勝利は失われてしまうかもしれない。
セミ・ファイナルにたどり着けないかもしれない。どれだけ死力を尽くしたところで、
既にすべては取り返しがつかないまでに損なわれてしまったあとかもしれない。
ヴァレンシアはただ廃墟の灰を虚しくすくっているだけで、それに気がついていない
のはプレーヤーだけかも知れない。ヴァレンシアの勝ち抜けに掛ける人間は
誰もいないかもしれない。
「かまわない」とバラハは小さな、きっぱりとした声でそこにいる誰かに向かって
言った。
「これだけは言える。少なくともわれわれにはプレーすべきゲームがあり、
追い求めるべき勝利がある」
それからバラハは息を殺し、スペースを埋めていく。そしてこぼれ球を拾っては
前線に繋ごうとする。敵と味方と人々の歓声の向こうにバラハは危険地帯を
見つける。
そこでは誰かが誰かを陥れようとしている。誰かが誰かを引き摺り下ろしている。
パスにならないパスで。トラップにならないトラップで。

 村上春樹を読んだことの無い人間がピックアップしてみました(笑)

 (ネタ提供は「名無しさん」でした。ありがとうございました。)

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